我がスウェーデン

スウェーデン人が日本とスウェーデンの文化の「今」をできるだけ楽しく、新しく、分かりやすく投稿しています^^

スウェーデンの高校卒業後、何をしましたか?④

日本語とおにぎりが大好きなソフィアです。
スウェーデン人でストックホルムに滞在しています。
日本とスウェーデンの文化についてここでのブログ、ユーチューブインスタグラムツイッターで投稿をしています ~^^~ 
現在は広報誌「ビョルク(白樺)」の連載寄稿やジャーナリスト大学生として活動中です。ビョルクで連載される記事はいつもはてなブログで投稿します~

 仕事依頼はwagasueden@gmail.com

 よろしくお願いします~^^~

 

皆さん!お元気ですか?! 2020年はいかがでしょうか~^^~

こちらは雪が降るどころか、ストックホルムに桜が咲いているようです。ストックホルム王立公園にある日本から輸入された木がこの前ピンクになっていました!びっくり!!興味があったら下の動画をみてくださいね(終わったら、この記事に戻って読み続けてください~)

www.tv4.se

 原因は大西洋からの低気圧により国中に広がった温暖な空気の影響。 春に咲く花の季節外れの開花を促進させているそうです。

 今週の月曜日の朝、12時にルポの締め切りがあって、日曜日にインタビューした人に送った(あなたの言ったことを正しく理解したかという確認)。ところが彼が携帯を見るの忘れて、結局月曜日の10時半ぐらい連絡が取れて「これOKだよね?締め切りは1時間後だよ。提出していいよね??」とテンパって、「うんいいよ~」と言われた。「文間違ってるよ」と言われたら終わってると思いました。よかった!

で、学校行ったら11時30分。印刷機と自分のパソコンがつながらなくて、情報学部の技術スタッフもいなくて(私のプリントカードにもお金なかったかも)。いや、いろいろめんどくさくて、次回はうまく提出への流れを考えたいね、はは。

続いて、デジタルファイルと印刷バージョンという二つの形で提出しろという条件なので、これで合格できなければまじ死んじゃうとちょっとした心臓麻痺になりました。

けど、優しいクラスメイトさんに手伝ってもらって(途中、ネットが繋がらなくて、神が試練をあたえているなぁと)、間にあったけど(11時55分ぐらい)。ちびまる子ちゃんで読んだんですが彼女が自分のことを「計画性のない子供」と言いました。(夏休みになって彼女が1学期の荷物をいっきにひきずりながら歩いていたので)。私もそう!と共感しすぎていました。

京都大学通ったときに先生に手書きと印刷レポートを郵便局で送ったことがありました。ほんま全部をメールで送りたいけど、

因みにスウェーデン語では締め切りを「デッドライン」といいます。「死の線」という意味です。英語から直接きた言葉で死の線を越えてはならない、つまり遅く提出することは許されないという意味ですかね。今回思ったけど、それは学生が時間通り提出しなければ殺されるという、実は脅しなんじゃないかと。無論そうではありませんが、かなりドラマチックで、プレッシャーになる表現だと思います。

まあ、大学の課題で死ぬかどうかはさておき、今回の投稿は、一般財団法人スウェーデン交流センターの広報誌ビョルク(白樺)の寄稿記事です!
~^^~

この前、「シャンパン朝ごはん」でスタートをするのが伝統のスウェーデンの高校卒業の記事を投稿しました。

ameblo.jp

妹の卒業をの様子をお見せしました。今回はその続きとして、「スウェーデンの高校卒業後、何をしましたか」のシリーズの4話を投稿させていただきます。最後のインタビューとなりますので、楽しんでいただければ幸いです~^^~!

今回の記事は翻訳の仕事をしているヨナタン・ヘードチャーンさんという 30 歳のスウェーデン人にインタビューをさせていただきました!

そしてこの記事が面白く、全シリーズを読みたいと思ってくださった方は、私のブログでこのシリーズの第1号から第4号までの完全版を読むことができます(妹の話も入っていますので4つの記事になりました)。今年からアメブロからはてなブログに移動しましたので、恐れ入りますが、スウェーデンの高校卒業後、何をしましたかの物語に興味がありましたら、

  • アメブロに飛んで
  • 記事を読んで
  • こちらに戻ってくださいね~

第1号・先生表彰式創設者とジャーナリストのベアタさん

第2号・北のスウェーデンの高校から卒業したアンニさん

 第3号・妹の自分探しオーストラリア旅行

で、今回が第4号ですね。

よろしくお願い致します!

では、今回参加してくださったヨナタン・へードチャーンさん、本当にありがとうございます!ほんじゃ行きましょう!


ソフィア ( 以下ソ):今は何をしていますか?  


ヨナタン(以下ヨ):2017 年6月からスウェーデンの会社の正社員として翻訳の仕事をしています。日本にいるのですがリモートワークという形で仕事をしています。会社ではゲームと IT 関係のテキストを翻訳しており、僕は夢に描いたような仕事をしていると感じています。

ソ:日本に行こうと思ったきっかけは何ですか?

ヨ:高校を卒業したらニューヨークで政治学を勉強しようなどと考えていました。その頃、ストックホルムの就職活動フェアに行ったのですが、ある出展ブースに置かれていた桜の写真が載っているモノクロのパンフレットが何となく気になり、リュックに入れました。帰宅してそれをじっくり見てみると、日本に行かなきゃならないという強い気持ち...衝動が湧いてきました。そして、とある留学センターのホームページで新宿にある高層ビルの写真を見て胸の高鳴りを感じ、東京に行こうと決心しました。そして2008 年春に高校を卒業し、秋にはテレフォンアポイントのアルバイトをして資金を貯めました。そして翌年の1月には東京へ行くことになりました。

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ヨナタン・ヘードチャーン

ソ:新宿にある日本語学校に通っていたそうですが、なぜ日本語を勉強しようと思ったのですか。


ヨ:よく日本人からその質問を受けますが、答えはひとつではありません。村上春樹の小説なのか、日本のゲームや漫画なのか、それとも単に日本の文化を見てみたかったからなのかは自分でもよく分からないのですが、とにかく不思議な力に導かれて、東京で日本語を学ぶことを決めました。

スウェーデンの大学は環境面でも質の面でもとても良いと思っていたので、日本の学校を卒業して約 1 年後にスウェーデンに帰国することにしました。スウェーデンストックホルム大学では英語学と文学を学びました。そして 2015 年に日本人のパートナーと一緒に日本へ移住し、入籍。日本語能力試験1級を取得していたので、学位を取れば就職の役に立つだろうとは思っていました。そして、大学の通信制で哲学を学びはじめたのです。通信制で全単位を取得できて、しかも寝ころんでスマホを見ながら勉強ができるなんて、何て僕は恵まれているんだろうと感謝していました。時々オンライン上で自分が学んだことを他の生徒たちに発表しなければならないこともありましたが、それ以外はほぼ独学 / 自習でしたよ。

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ヨナタン・へードチャーン

印象に残っている思い出は、パートナーと京都に行った時に、哲学の道沿いのカフェで抹茶を飲みながら、スマホ心の哲学のエッセイを書いたこと。秋晴れの気持ちの良い日の夕暮れ。11 月なのに木の香りがしたのを覚えています。京都という日本らしい都市で、スウェーデンの大学の勉強をしているというのが自分でも信じられませんでした。日本にいながらスウェーデンの大学で学べるだけではなく、CSN の奨学金を受けることもできたんです!

(※CSN … Centrala studiestödsnämnden とは、毎月約 12 万円、最長6年間利用でき、全額の3分の1は返済義務がないスウェーデンの学生ローンのことです。ビョルクでは間違った数字を入れてしまい、これが正しい数字です。)


CSN とパートナーの収入のおかげで勉強に集中することができました。とはいっても好きな時間に勉強できるので、ゲーム雑誌の翻訳をしたり、日中は散歩したりしていました。楽しかった!ただ、スウェーデンの大学で単位を取るのは決して簡単なことではないんですよ。毎日6時間は勉強した方がよいと言われています。恵まれた環境にいるスウェーデン人の僕は、学士号を取得するなら自分の興味のある分野を勉強しようと思いました。それが哲学。哲学とは自然科学と違い、研究により解明されたものではなく、熟考して世界の真実を見つけようとする学問です。

なぜそのような抽象的なことを学びたいのかを理解できない人もいると思いますが、人が日々考えていること…たとえば私たちはなぜ生きているのか、運命はあるのかなど―そういったことを学んで学士号をもらえるのであれば、それは願ってもいないことでした。

今の時代、ロボットは感情を持てるのかと疑問に思う人も多いかと思いますが、その疑問は哲学の大きな分野のひとつです。人はなぜ生きるのかというのも哲学の重要なテーマですが、子供でも大人でもそれについて話をすることはできるでしょう。それが哲学の魅力です。

ベッドに横になり、毎日のようにスマホで哲学を勉強するのはとても楽しかったです。スウェーデン人として恵まれている時代に生きているのだと思い、このチャンスを最大限に活かしていきたいと思っています。また、哲学を勉強することでスウェーデンと日本の文化の違いを別の視点から見ることができるようになりました。そしてお互いの考えを理解しようと日々努力を重ねることは哲学の一部です。僕は日本のことをもっとよく理解したいと思っています。

例えば、倫理学では、善悪の区別がどうやって付けられるのかなどについて考えます。何が「善」なのかは文化によって違いますよね。その違い、つまりなぜこの国ではこれが「善」なのかを知ることで、その国への理解を深められます。

日本では「お客様」に対してよいサービスを提供することが基本であり、当然のことのように見えます。日本ではそれを「善」と解釈する人が多いのではないでしょうか。スウェーデンでは逆に、顧客と友人のように接して、 距離を作らないことを「善」とするように感じます。

たとえば、日本では相手のことを「あなた」とは言いませんが、スウェーデン語では英語と同様に「あなた」と言いますよね。スウェーデンには敬語で「あなた」を指す言葉がありますが、それを顧客に対して使うと多くの人はイライラするでしょう。日本では逆に顧客に対して敬語を使うのは常識です。このように何が「善」なのかは国によって異なります。

ソ:これから高校を卒業する人に一言お願いします。

ヨ:絶対に好きなことにチャレンジしてください。

 

いやあ、感動しました。様々な方に「卒業後、何をしましたか」と聞くと、人生の意味を再び考えさせられます。

このシリーズの第1号でベアタさんが語った、失敗に対する考え方ー会社の価値は今まで解決してきた失敗の結果ーを聞いて、「失敗したことで前に進めるのだ!」と考えられるようになりました。ありがとうございます!去年、大学のジャーナリストの先生に、「皆さんにはたくさんの失敗をしてもらいたい」というようなことを言われました。本当に失敗は成功のもとですね!

そしてアンニさんの K-Pop ダンスを頑張っている姿を見て、私自身もダンスを頑張りたいとやる気が出ました。私も K-Pop が大好きなのですが、ダンスが得意ではない自分があんなに難しいダンスをできるようになるのだろうかと自分を K-Pop のアーティストと常に比べがちです。でも、ダンスって最高に楽しい!体全体が暖かくなって幸せになりますね!アンニさん、そのことを思い出させてくださってありがとうございます。そして夢に向かって頑張ってください。応援しています!

また、ヨナタンの桜の画像を見たことで「日本に行かなきゃならない」との強い気持ちとその不思議な力に導かれることにも共感できました。高校卒業後、私も東京で日本語を勉強し始めました。行く前の一年間は花より団子を見て牧野つくしの「私は逃げない。宣戦布告よ」などの名言から文法を勉強したり、GTO1リットルの涙(悲しすぎて、全部は見れなかったけど 、苦笑)などのドラマで日本語を覚えようとしました。その来日する前のわくわくした気持ちを今回のインタビューを書いたことで思い出しました。 そして前段で触れた妹のオーストラリアでの「自分探し」の話はブログの中にあります。彼女が「旅行した後、思った。自分探しとはなんだろう?実際、何を見つけようと思うんだろう?」と言っていました。確かに、自分探しとはどういう意味なのでしょう。自分を見つけたらどうなるのでしょうか。自分を見つけることはできるのでしょうか。

インタビューをさせてくださった皆さん、ありがとうございました!今回の記事を読んでくださった皆さん、本当にありがとうございます!

次号は二つの話題を考えています。スウェーデンの婚活事情。スウェーデン人は結婚しないまま子供を生む、離婚が多い、愛の告白は日本のようにはっきりしていない、などと日本人のある友達は言いました。また、ティンダーのようなマッチングアプリスウェーデンでは流行っています。スウェーデンの婚活は一体どのような感じなのでしょうか。または、スウェーデン人から見て「ここはやめてほしい!」と言いたくなるような、日本人が勘違いしがちなスウェーデン文化のイメージTOP5 についての記事など...。どちらの記事が読みたいですか?あるいは、これを書いてほしいという話題がありましたら、是非是非ページの下にあるSNSからお知らせください。

 
この記事が好きでしたら、是非是非読者になってください~

この内容が気に入ったら、下記の記事は面白いかもしれません^^
気が向いたら、是非読んでみてください。

ameblo.jp

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と先ほど述べた、

スウェーデンの高校卒業後、何をしましたか」のシリーズの

第1号・先生表彰式創設者とジャーナリストのベアタさん
第2号・北のスウェーデンの高校から卒業したアンニさん
第3号・妹の自分探しオーストラリア旅行


そして私はインスタグラムツイッターYoutube
スウェーデンの生活について発信しています。このブログに興味を持っていただけたら、ぜひそちらも見てみてください。

Youtube動画をひとつ紹介すると、去年北欧女子オーサとシュールストレミングを食べた動画がこちらです。かなりのトラウマ笑!

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ほんじゃまた次回~^^~!